桂春蝶独演会 再開公演にあたり、ネタの変更について春蝶師匠よりお知らせです。

2020年10月19日

4月11日、12日に予定していました『桂春蝶独演会』を11月21日、22日に再開いたします。
再開にあたって、春蝶師匠から、皆様にご挨拶が届きました。

 

桂春蝶独演会、ネタ変更のお知らせ。

 

福岡のファンの皆さま、いつもお世話になっております。

皆さまも同様かと思いますが、落語家といたしましては、今年は「コロナ」というものに振り回されっぱなしの一年でございます。

しかし、転んでもただ起きぬのが噺家(笑)。このコロナ禍において、私は「落語で伝えたい想い」のシリーズ最新作を作り上げました。『石と夕陽の間のペロリ』という一席です。今作のテーマは「感染症と差別」であり、いま正にこの世界で起こっていることを題材にした衝撃作となっています。重いテーマですが、皆さんご安心ください。シリーズ全ての作品に共通しておりますが、今作もラストで救いがある、大感動作になってます。春蝶落語の半分は「優しさ」で出来ている…バファリンかいな……(笑)。

4月は伝えたい想いとしては前作に当たる、『行と業〜わたしは千日回峰行を生きました〜』という作品を予定してました。そしてその延期公演となりました本公演も「千日回峰行」を演るのが筋ではあるのですが、私たちにもどこかで「旬のネタ」というものがありまして、どうしても、今だからでこそ、この『石と夕陽の間のペロリ』を演じることをお許しいただけたらと思っております。

また『行と業〜わたしは千日回峰行を生きました〜』を演じる機会は別に必ず企画いたしますので、そちらも楽しみにしててくださいませ。

渾身の『石と夕陽の間のペロリ』………福岡市美術館ミュージアムホールで、お待ちしております!!

 

桂春蝶拝